イヤイヤ対応時や、この時期の叱り方について注意することをご紹介します。
お菓子やおもちゃをあげるから、見たいアニメを見せてあげるからと、
子どもの喜ぶことを交換条件に言う事を聞かせるのは手っ取り早いかもしれません。
ですが長い目で見ると逆効果。後々が大変に。
「言う事をきけば望む物が手に入った」「駄々をこねれば思い通りになった」と学習してしまうからです。
さらに、今後は「言う事を聞いたのに、何ももらえない事」に対して不満を覚えるようになってしまいます。
喜ぶ事は、がんばった後にご褒美となるように誘導しましょう。
同じ行動に対して、一方はしかる一方は叱らないでは、
子どもは何が正しくて何が間違っているのかわからなくなります。
特に気をつけて欲しいのは、休日のお父さんや、おじいちゃんおばあちゃん。
お母さんに叱られて泣いている子どもがかわいそうになったからと、
その場限りの安易な助け舟を出すのは絶対にNGです。
真剣に子どもに向き合っているお母さんが、子どもにとって悪者になってしまいますよ!
別の方からの子どもへのフォローは、今叱っている保護者が叱り終えてからにしましょう。
また、複数人で同時に叱るのは、行為ではなく存在を責められているように感じますのでNGです。
高いところに登ったり、道路に飛び出すなど命に関わる事や、
友達を傷つけるような行いには毅然とした態度で向き合います。
普段、叱っていない分だけ真剣に叱った時、子どもは事態の大変さを肌で感じることができます。
社会のルールとしていけないこと、命の危険があることを行った場合、まっすぐに叱る必要があります。
その際には、子どものことは大好きだけど、XXをしたから今、叱っているということをキチンと説明することが大事です。
「また、本を破って!」「また、こんなところに落書きをして!」
「いつもお母さんの言う事を聞かないよね!」 「食べ物で遊ぶなんて悪い子」と、
とっさに叱る際には、ついつい以前の行動や子どもの人格、性格につながるような叱り方をしてしまうこともあります。
でも、よく考えてみると、
一緒にそばにいる間は、お利口にできている時間の方が多いのではないでしょうか。
それを「また」「いつも」、「悪い子」と普段の行動まで含めて叱ってしまっては、
子どもは何が良くて何が悪いのかますますわからなくなります。
「悪い事をする子どもイコール悪い子ではないこと」、
「今、行った、その事」だけが悪いのだと伝わるよう、十分に言葉を選んで叱る事が大切です。
叱られている最中に、叩いて来たり、そっぽを向いたり、無視したり、歌を歌ったりすることがあります。
どうしていいのかわからずの上の行動ですので、しっかりと目を合わせて叱ります。
きちんと向き合ってくれない態度に怒りを感じるかもしれませんが、
そのことに対しても感情的にならずに「きちんとお話を聞いて。」と諭します。
叱った後は「もうしないね。約束だよ。」と抱きしめてフォローします。
叱ったのは行為に対してで、あなたならきっとできる大丈夫。あなたのことは大好きだよと伝えることが大事です。