イヤイヤの原因は、本当に小さなことであることも少なくありません。
むしろ大人にとっては「そんなこと、どっちでもいいじゃないか」というような小さなことが大半です。
例えば、
・手を洗う際に自分でステップに登りたかったので抱っこでステップに乗せられた
・お風呂の際に自分で石けんで泡立てたかった(テレビのキャラクターがやっていた)
・スーパーで買い物かごに品物を入れたかった(スーパーを出た後に泣いている)
・生活習慣を行う際にいつもと順番が違った、歯ブラシが違う場所にあった。
などなど…。
それを伝えようとして上手に伝えられず、
さらに、上手に伝えられないこと自体に対して感情が溢れてパニック状態になってしまいます。
子どもがパニック状態になると思わず感情的になってしまいがちですが、そこは深呼吸。
パパママ名探偵の出番ですよ!
・直前の行動
・出て来た単語の切れ端
・いつもの習慣との違い
から想像力をフルに回転させて、いったい何がひかかっているのかを推理してください。
抱きしめて、「つらいね。どうしたのかな?」と共感することで感情を和らげ、
「何がいやだったのかな」「XXXしたかったのかな?」と尋ねて行くもの手です。
上手に解決できると親子共にすっきりし信頼感もアップしますよ!
「ハミガキしよう〜!」「いや!」「どうして?」「だって、いやなんだもん」 一見理由はなさそうですが、そういう場合でも、きちんと理由があります。
「もうちょっとXXX(今やっている事)がしたいのかな?」 「疲れたかな? じゃあ、お膝の上で仕上げ磨きだけする?」 と、何がイヤの元なのか探ります。
「そうなんだ。XXX楽しいもんねぇ。じゃあ、あと5分一緒に遊んだら、一緒にハミガキしようね。」 「そっか。今日は疲れたんだね。いっぱいがんばったもんね。じゃあ最後にもうひとつ。ハミガキだけ頑張って一緒にお布団に行こう!」としっかり共感した上で誘います。
そして、「明日もおいしいもの食べたいもんね! ムシバキンをやっつけて歯を元気にしてあげよう!」と ハミガキの大事さ、虫歯の怖さを楽しげに伝えましょう。
その上で、「一緒にハミガキ楽しみだね〜! ○○ちゃんの好きなXXの歌を歌いながら一緒に行こう〜」等と持って行くと上手に誘導できます。
理屈だけで説き伏せようとしても、まだ聞ける年齢ではありません。
それに、大人でも乗り気でないところを正論だけで動かされるのはいやですよね。
子どもが自発的に行えるよう、一緒に共感し、しっかり受け止め、楽しくお話して、 自発的に動いてもらい、できた後はいっぱい褒めてあげましょう。
何を言ってもイヤイヤと言う時には、それを逆手に取るのも有効ですよ!
例えば歯磨きがイヤだと言っている時に「じゃあ、歯磨きせずに寝んねしよっか!ムシバキンさん大喜びだね〜!」「イヤ!」「ええ〜ママ、いやだな〜。ムシバキンさんに痛い痛いされようかなぁと思ったのになぁ。」「イヤ!」「そうだね。痛い痛いはいやだよね。じゃあ○○ちゃんの言う通り、歯磨きしようか!」と言った感じです。
比較的軽いイヤイヤの場合、親が泣きまねをしつつ、 「XXちゃんがお片づけを手伝ってくれないよ〜悲しいよ〜」と イヤイヤすると、いつもと違う雰囲気にびっくりして慰めにきてくれることもあります。
また、イヤイヤされると親も同じようにイヤなんだと伝わります。
イヤイヤを繰り返しているうちに、その子がイヤイヤになりやすいシチュエーションが見えてきます。
例えば、
・自分でやりたいけど出来ない時。
・楽しんでいる事を中断された時。
・いつも通りの手順じゃない時。
・眠い、お腹がすいた、疲れた時。
それを頭に入れておけば予防にもイヤイヤ対応にも役に立ちます。
感情でぶつかってくるイヤイヤに感情的に返さないようにするために、知識として子どもの傾向を認識しておくことは大変有効です。